平凡社版　「日本の野性植物」より該当個所のみ転載　用語集へ
　　スイカズラ科　ツクバネウツギ属
　　　コツクバネウツギ・キバナツクバネウツギ・ツクバネウツギ・オオツクバネウツギ　　　　　　イワツクバネウツギは別属
　
Ａ　花冠は二唇形で、長さ１０−４５ｍｍ。花筒の上部は明らかにふくらんで、先端は径４−１０ｍｍ。
　　喉部に毛がある。花は枝先の共通花柄に２−８個集まってつく。葉は長さ１−７ｃｍで、多少毛があり、落葉性。
　Ｂ　萼片は２−４個。花は共通花柄に２−６個集まる。花冠は長さ１−３ｃｍで、しばしば黄色を帯びる。葉の側脈は裏面に突出しない。蜜腺は平らで、花筒の基部につく
　　Ｃ　若い枝、葉、花柄、苞、子房、萼片は無毛、または短い上を向いた伏毛がわずかにある。
　　　　葉裏の主脈状には時に開出毛がある。向陽の丘陵地や岩場。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コツクバネウツギ
　Ｂ　萼片は４−５個。花は共通花柄に２−４個づつつく。花冠は長さ１．５−４ｃｍで、白色、帯黄色または赤色。側脈は葉裏にやや突出する。
　　Ｃ　鱗片はふつう５個のうち４個が大きく、長さ８−１５ｍｍ。花冠は長さ３−４．５ｃｍ。蜜腺は平らで、花筒に合着。子房にはやや伏した毛がある。
　　　　葉は特に縁と葉柄に長さ１．２ｍｍに達する毛がある。花はツクバネウツギより２週間早く咲く。山地の明るい落葉樹林内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオツクバネウツギ
　　Ｃ　鱗片はほぼ同大で、長さ５−１０ｍｍ。花冠は長さ1.5-4.5cm。蜜腺は短い棍棒状か球形で離生、または平らで花筒に合着。
　　　Ｄ　蜜腺は花筒の基部の内側にあり、短い棍棒状か球形で、離生または部分的に合着。花冠は長さ１．５−３ｃｍで、白色、時に帯黄色、紅赤色丘陵地や山地・・・ツクバネウツギ