平凡社版 「日本の野性植物」より該当個所のみ転載 用語集へ
キク科 アザミ属
コイブキアザミ イブキアザミ モリアザミ ノアザミ ホッコクアザミ アズマヤマアザミ ヨシノアザミ ノハラアザミ スズカアザミ ワタムキアザミ サワアザミ イナベアザミ
A 総苞は球形、鐘形または筒形で、幅1-4cm。総苞片は細く幅1-4cm。
B 多年草。花冠はやや太く、花筒の狭部は他部とほぼ同長、または少し長いか短い
C 茎の基部は茎に沿下しない
D 根出葉は花時にもあって、ロゼット状をしている
E そう果は長さ4-5.5mmで、基部は狭まらない。頭花は点頭し、総苞片は覆瓦状に並ぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キセルアザミ
E そう果は3-4mm基部は狭まる。
F 総苞片はやや薄くてやわらかく、反り返るか、開出する。
G 高さ0.5-2m。頭花は大きく、径2.5-4.5cm、基部に頭花よりも長い反り返った2-6個の苞葉がある。
H 葉は粉白を帯びた緑色で、小刺針が少ない
I 根出葉は広楕円形、総苞片は披針形・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サワアザミ
G 高さ15-50cm。頭花は径1-2cm
H 根出葉は葉柄に沿下し、欠刻〜羽状深裂し、茎葉はやや茎を抱く。総苞は幅1cm内外・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ワタムキアザミ
F 総苞片は直立、時に少し開出し、斜上するものもある。
G 総苞片はやや狭く、花冠の狭筒部は他部より短い。
H 頭花は直立する
I 総苞は粘着し、標本で幅2.5-4cm。花期は5−8月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ノアザミ
I 総苞は粘着しない。花期は8−11月
J 根出葉は光沢がなく、中央脈は常に赤色を帯びる。頭花は小型で多数
K 葉は羽状に中裂、裂片は幅広くまばらにつき茎は分枝する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ノハラアザミ
D 根出葉は花時には枯れて無い。茎の中下部の葉がよく発達し、根出葉より大きいのが多い
E 総苞片は幅広く(3.5-4mm)、縁に小刺があり、紫色で長く反り返る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イナベアザミ
E 総苞片の縁に小刺はない。
F 総苞片の先は鋭尖形
G 総苞片は幅広く(3.mm)、やや狭くて、背に多数の条が目立つ。そう果は下部が黒紫色で、上部は黄白色・・・・・・・・・・・・・・・・・・モリアザミ
H 総苞は小さく、狭い筒状
I 茎葉の基部は茎を抱く。総苞片の外側のものは短く、覆瓦状に並ぶ。
J 頭花は直立または斜上する
K 総苞片は反り返らない
L 葉は茎に密集し、頭花は密に集まる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コイブキアザミ
K 総苞片の外側のものは短く反曲する。
L 茎葉は深く羽裂、総苞片は6列で、外片は披針形・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スズカアザミ
I 茎葉の基部は茎を抱かない
J 総苞片の先は長く反り返る
K 頭花は柄がなく、葉裂片は斜上する
L 総苞片は短く反曲するか、または反曲しない
M 総苞は自然で幅7-10mm。紫色を帯びて粘着せず、歯の裏とともにくも毛が密にある
N 総苞片は先に小刺がありわずかに反曲する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アズマヤマアザミ
H 総苞は大きく鐘形または鍾球形。
I 頭花は花時直立せず点頭するか、まれに上向きに咲く(この場合総苞片は反曲する)
J 葉の基部は茎を抱く。総苞片は細くて薄く、先は長く反曲する。
K 葉の裏面は緑色。葉に刺針は少ない。頭花は幅3-4mm。
L 頭花は大きく、標本で径3-4cm。総苞片は披針形で、やや薄い。
M 総苞外片と中片は普通短く、やや瓦状に並び、背面は粘る。 (ハクサンアザミ)
(総苞が長さ径ともにやく1cmと小さくかつ紫色を帯び、頭花の柄が短いもの)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホッコクアザミ
J 葉の基部は茎を抱かない。総苞片は細い
K 総苞は自然で幅1-2cm。
L 総苞外片は短く、先は短く反曲する。
M 頭花は短い柄があって斜上し、総苞は鐘筒形で基部は丸い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨシノアザミ