平凡社版　「日本の野性植物」より該当個所のみ転載　用語集へ
　　キンポウゲ科　トリカブト属
　　　カワチブシ・オオダイブシ・キタヤマブシ・イブキトリカブト・レイジンソウ・ウスゲレイジンソウ

Ａ　地下部は多年生の垂直な根茎で間の組織がこわれて条にわかれる。１個の根茎より１−３本の茎を生じる
　Ｂ　花は淡紅紫色、頂萼片は上部で細くなる。葉の裂片は卵形で鋸歯は鈍頭。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レイジンソウ
　　　（変種）多年草で葉の下面、葉柄、茎などに彎曲する毛があるかまたはほとんど無毛。茎は多くは直立し、心皮は無毛または曲毛を疎生し高さ３０〜８０ｃｍ。
　　　　　　　葉は円心形で長楕円形または卵状長楕円形の欠刻状の鋸歯がある。
　　　　　　　８〜１０月に茎の先や葉腋に２〜３個の総状花序をつけ、花は淡紫色で長さ２２〜２５ｍｍ、密に毛があり、花弁の距は長く曲がる。
　　　　　　　花柄および上萼片の毛は彎曲する。 　近似種との区別　レイジンソウは花柄および上萼片の毛は真直。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウスゲレイジンソウ


Ａ　地下部は紡錘状の塊根で１本の茎を生じる。小根を残して母植物は秋枯れる。
　Ｂ　葉は５−７中裂または３−５深裂。３全裂しても小葉柄はない。
　　Ｃ　花柄は無毛。花柄上部にわずかに開出毛があれば茎は岩壁より下垂。
　　　Ｄ　茎葉は３全裂、または３−５深裂。
　　　　Ｅ　茎は地上に直立するか曲がる。葉の中裂片の幅は長さの半分以上。
　　　　　F　雄蕊は無毛。
　　　　　　Ｇ　葉の裂片に卵形の荒い鋸歯があるか、または披針形の欠刻片に欠刻。茎はほぼ無毛。関東西部、中部地方、紀伊半島、四国
　　　　　　　　茎は長さ８０−１５０ｃｍ。花は９−１０月、長さ３−４ｃｍ。温帯林の林中、林縁。茎は曲がる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カワチブシ
　　　　　　　　　変種　（茎は直立、関東西部〜近畿。山地の草原・林）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オオダイブシ
　　　　　　
　　Ｃ　花柄は有毛
　　　Ｄ　母根と子根の連結部は２ｍｍ以上に伸長、根は円錐形〜紡錘状円錘形。
　　　　Ｅ　花柄の毛は曲がる
　　　　　Ｆ　葉は５裂〜中裂。
　　　　　　Ｇ　葉は５裂〜中裂。５中裂の場合は茎はよく分枝しないか、しても枝が斜上。
　　　　　　　Ｈ　葉は５深裂〜５中裂。５中裂の場合は雌蕊は無毛またはわずかに有毛。
　　　　　　　　Ｉ　茎は高さ３０ｃｍ以上。根出葉は花時にはない。
　　　　　　　　　Ｊ　葉の裂片に卵状〜卵状披針形の鋸歯がある。北海道、本州山地。茎は長さ８０−１８０ｃｍ。花は８−９月、長さ３．５−４．５ｃｍ
　　　　　　　　　　　茎は直立または曲がる。葉は５中裂、裂片に荒い鋸歯があり、雄蕊は有毛。林下林縁・草原・・（オクトリカブト）（変種ヤマトリカブト）
　　　　　　　　　　　　変種（茎は曲がる。雄蕊は無毛。草原）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キタヤマブシ
　　　　　　　　　　　　変種（茎は直立、葉の裂片に卵状〜卵状披針形の鋸歯があり、雄蕊は無毛。草原）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イブキトリカブト