平凡社版　「日本の野性植物」より該当個所のみ転載　用語集へ　

ユキノシタ科　　ネコノメソウ属　
イワボタン　ハナネコノメソウ　ホクリクネコノメソウ　ボタンネコノメソウ　ネコノメソウ　ヤマネコノメソウ　タチネコノメソウ
Ａ　葉は対生する。まれに茎葉の一部は互生する
　Ｂ　走出枝は地上にのみあって、葉があり、胚芽を作ることはない。花の多くは淡黄色または黄緑色。
　　Ｃ　葉腋を除き植物体は無毛
　　　Ｄ　雄蕊は４個。種子には隆条は１本しかなく全面に微少な乳頭状突起を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ネコノメソウ
　　　Ｄ　雄蕊は８個（まれに４個）。種子には多数の隆条がある。
　　　　Ｅ　萼裂片は花時に直立または斜開する。雄蕊は萼裂片よりも長いかほぼ同長。花盤はあまり発達しない
　　　　　Ｆ　根出葉は円形〜広楕円形で、ほぼ無柄あるいはごく短い兵がある。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホクリクネコノメ
　　　　　　　　（萼裂片が暗赤褐色、雄蕊は長さ1.5-2mmで萼裂片より短く花柱も長さ0.8-1mmで萼裂片より短くなる）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボタンネコノメ
　　　　　Ｆ　根出葉は広卵形〜狭卵形でふつう明らかな柄がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イワボタン
　　　　　　　（萼片がほぼ直立し、雄蕊は多くは４個で、裂開直前の葯は暗紅色で、多くは花糸、花盤、花柱及び子房も紅紫色を帯びる・・・・・・・・・・ヨゴレネコノメ
　　Ｃ　植物体には軟毛を生じる。
　　　Ｄ　萼裂片は花時に直立する。雄蕊は萼裂片より長いかまたはわずかに短い。�刮ﾊの嘴は斜開する。
　　　　Ｅ　萼裂片は長卵形で、長さ3-5mm、花時に白色。裂開直前の葯は暗紅色。後に黒紫色となる。花柱は長さ1.5-2mm　　（シロバナネコノメソウ）
　　　　　　（毛が少なく、走出枝の葉の鋸歯は５個、萼裂片は円頭または鈍頭、雄蕊は成熟すれば長さ3.５-6mmで萼裂片より突き出す
　　　　　　　開花直前の葯は暗紅色。白色の萼裂片と裂開直前の暗紅色の葯の対象が美しい）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハナネコノメ　
　　　　Ｅ　萼裂片は広卵形で、長さ1-3cm、花時に黄色または淡緑色。裂開直前の葯は黄色。花柱は長さ0.5-1.2mm。　
　　　　　Ｆ　萼裂片は花時に鮮黄色または黄緑色で、長さ1.5-3cm。葉の表面の毛は長さ約0.5mm・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コガネコノメソウ
Ａ　葉は互生する。
　Ｂ　地上性の走出枝はないか、あるいは地下茎で、葉をつけない。
　　Ｃ　走出枝はない。花後花茎の基部に胚芽を作る。苞と花は緑色・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤマネコノメソウ
　　Ｃ　地中に細い走出枝がある。胚芽はできない。
　　　Ｄ　苞と花は緑色。葉の鋸歯は円形で５−９個。種子に微細な乳頭状突起がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タチネコノメソウ