【山 域】 鈴鹿 御池岳
【日 時】 01/10/7
【天 候】 曇り一時小雨
【人 員】 ２名
【タイム】 御池橋8:30---ブナ権現10:50---Ｔ字尾根終点Ｐ11:50〜12:20
ボタンブチ14:00---ゴロ谷15:15---御池橋16:00
先週中止した御池岳に再度出かけるべく君ヶ畑から入る。
御池橋に着き断崖を見上げるが予報より天候が悪そう。
林道側からではＴ字尾根に取り付けないので一旦谷に下りてから尾根に入る。
しばらくはブッシュがうるさいが尾根が広くなると
育った植林となり暗いが至って歩きやすい。
クリの毬がたくさん落ちているが実はほとんど食べられている。
林道沿いにはまだ秋の花がたくさん咲いていたが
樹林内はほとんど花もなくゆっくり登っていくうち雨粒が落ち始めてきた。
テーブルランドもガスに覆われ見えなくなってしまった。
幸いすぐに止んだのでそのまま登り続けると傾斜も緩くなりブナが現れてくる。
そのうち１本のブナの枝にハチの巣を発見。
襲われると怖いので回り込んで無事通過した。
Ｔ字の真ん中地点の手前に
この辺り一番のブナがあり二抱えぐらいの太さがある。
広尾根を下りはじめると植林が消えいい感じ。
獣が地面を一杯掻き乱したあとがあり独特の臭気が目立ちはじめた頃
前方を猪が横切ったのを見かけると数匹の子供もあとに続いていた。
鹿は時々見かけるが猪は久し振りだ。
と思うまもなく今度はその鹿が２頭前方を横切った。
シャクナゲの尾根を過ぎると再びブナ等の樹林となり
尾根からほんの少しゴロ谷側に下るとブナ権現。
もう何回も来ているので写真を撮る気も起こらないが
いっそのこともう少しガスが深いとまた違う雰囲気が楽しめそうだ。
ここを過ぎるとすぐ最後の急登が始まる。
これが辛くいつもは左右どちらかに振ってしまうのだが
今日はストレートに上がってみる。
ササが出てくると濡れるのでカッパをはき 上を目指すと
登っている尾根は吸収されたのに左に尾根が合わさってきた。
最近山日和さんが間違って下ってしまった尾根かも。
盛期を過ぎたトリカブトやまだまだ元気な白の野菊を見ながら
テーブルランドに登り上がりホッとしたところで昼食。
お互い質素な食事を済ませたあと
付近を探ると名の知らない茸数種を見かけ
１月前は満開だったアケボノソウもすべて種になっている。
本当は春の花であるスミレにもチラホラ対面。
こういうことはあまり図鑑には載っていなく
実際に山にきてはじめて分かるのだ。
心配していた天気も持ち直し晴れ間も覗いてきた。
ササ漕ぎで濡れる心配もなさそう。
カッパを収納して少し辺りを徘徊することにする。
はじめてＴ字尾根から単独で登り着いたときは
方向を決めて一直線に笹原を進んだが
少し慣れた今では歩きやすい獣道を探す余裕が出てきた。
取りあえず北に向かうと奥の池に出会える筈。
池はたっぷりの水量で堂々の貫禄。
残念ながらオオイタヤメイゲツの黄葉はそれほど冴えず
後で気付いたことだが所々新緑のような若葉を付けた木があり
どうも様子が例年と異なるようだ。
同行のＫ氏にサルナシの美味を味わってもらおうとしたが
そんなに簡単に見つかるわけがなく結局次回持ち越し。
続いて訪れた東池は大分スケールが小さかった。
次はボタン岩。
上端をうろついているとちょっとした岩棚を見つけ
上に乗るとかなり怖いが絶景が広がった。
下は絶壁。高度感はボタンブチの比ではない。
幸い天狗堂付近まで見渡すことができ今日登ったルートもよく分かる。
そして断崖沿いに進むと樹林になり程なく幸助の池となる。
ここは春の明るさが好きだが今日は暗い感じで
池の一箇所が茶色に濁っていたのを見つけた。
多分鹿でもつい先ほど前に遊びに来ていたのであろう。
ボタンブチには１４時に着いたが遅いので誰の人影もなかった。
急斜面にはリュウノウギクが咲いている。
そろそろ下らないと行けない。
ゴロ谷４本目の尾根に下りようと天狗の鼻からもう少し進む。
途中見かけたマユミの実はピンク色でまだ葉を付けている。
もう少しすれば葉も落ちパチンと弾けて
真っ赤になり鮮やかになるだろう。
青い実も目につき帰って図鑑を見れば
タンナサワフタギでない普通のサワフタギのようだ。
風池への丘の手前から転げ落ちるように急斜面を駆け下りると
予定の尾根に乗れたようだったが
最後の方で右の別の尾根に入ってしまいちょっと失敗。
ゴロ谷に戻るとあとは緩やかな谷をのんびり戻るだけ。
どうも以前より谷が埋まった感じで
釣り糸を垂れるようなところはほとんど無い感じ。
山日和氏の報告にあった倒木の滝も勢いがない。
テンニンソウを見ながら歩いていると出発地に着き
ブッシュに隠れた道を登ると林道に出た。
帰路家人に頼まれた１〜２週間分の飲用水を汲みに京の水に立ち寄る。
花のメモ
林道
ノコンギク？・ナギナタコウジュ・イタドリ・ツユクサ・ススキ
セイタカアワダチソウ・ヒメジョオン・マツヨイグサＳＰ
山
アキノキリンソウ・ノギク（シロヨメナ？・ヤマシロギク？）アキチョウジ・タチツボスミレ
トリカブト残花・シギンカラマツ？・リュウノウギク・ミツバフウロ・テンニンソウ
