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| 下谷尻谷核心の滝 |
【山域】 鈴鹿 神崎川流域
【日付】 98/7/19 SUN【天候】曇／雨
【メンバー】 ２名
【資料】 奥村光信氏の絵地図（谷尻谷はベテランコースとの但し書き有り）
アルパインガイド鈴鹿41年版・46年版 鈴鹿の山と谷３
【タイム】 林道終点8:25---瀬戸峠道合流8:40---本流出会い8:50---
白滝谷出会い9:15〜9:30---谷尻谷出会い10:00---岩堤の滝？11:00
コリカキ場11:35〜12:10---お金峠12:25---お金明神12:40---広沢13:15
天狗滝14:00〜14:20---白滝谷出会い14:45---林道終点16:00
■これはひどい道
今回沢歩きの未知コースがあるので ENJOY.さん他数人に声をかけたが
予定が決まっているとのことで×。
また何れの人も谷尻谷は行ったことがないと言う返事。
ロープをお持ちのＴ氏も当日の朝に
「昨日の比良の沢登りの疲れでパス」とつれない答え。
こうなればENJOY.さんと絵地図のみが頼り。
神崎橋手前の発電所に入る林道を終点まで乗り入れる。
取水口辺りには多くの車があり沢登りや釣り人が入っているようだ。
今日は本流遡行がメインではないので林道終点付近からつけられている
地図には書かれていない瀬戸峠付近への近道を行く。
自然を大切にと書かれた看板付近を降りるとテープ類が続いているが
初めてだと分かりにくいかも知れない
瀬戸峠道と合流して神崎川に降り着く辺りからは
巻き道のある左岸一帯が伐採植林されており
その後の手入れもされていないようで夏草が繁り道を覆っている。
これでは河原を行くのと余り変わらないようである。
半袖では茨やススキで切り傷必至の感じである。
ENJOY.さんと「ここは近江側から神崎川に入るメインルートの筈
一度ボランティア精神で下草刈りにでも通いましょうか」
と話し合いながら進むうち白滝谷出会いに到着。
■おっかなびっくり下谷尻谷
出会いでスニーカーから渓流足袋に履き替える。
当方の沢歩き装備はこれと細引きしか無いが
いつの間に揃えられたのかENJOY.さんはヘルメットとハーネスを付け本格装備
（ロープが無いが！！）。
釣り人の横をくぐり抜けて遡行を始めるが
直ぐに両岸絶壁の深い深い淵に遭遇。
泳ぐしか手がなさそうであるがそんな気は毛頭無く得意の高巻き。
ここを過ぎるとあとはそんなに苦もなくいよいよ谷尻谷の出会いに到着。
入り口は両岸絶壁のうえ滝になっておりとても登れそうにない。
巻き道は両岸にあるようだが今回は絵地図のルート左岸（本流の下流側）
のガレ場を登って滝上部に達する。
ここも岩場で残置ロープもあったが落ちると
滝下部に転落する恐れがありちょっぴり冷や汗。
当方が先に降りたがENJOY.さんの降りる姿を見ている方が危なっかしい。
ENJOY.さんも同じことを思っていたようだ。
いきなり度肝を抜かれたがいよいよ下谷尻谷の遡行開始。
左岸の岩壁は樹木が育たず遥か上方までそそり立ちすごい迫力である。
残念ながらこの頃より雨が降り出してきた。
滝はそんなに連続していなく安心したが左岸を巻く滝は少し緊張。
ちょうど岩場にイワタバコが満開で写真を撮りたかったが
２重袋で防水していたので取り出しが面倒なのと
足場が悪く他で撮ろうとパスしたが
今日はここにしか咲いていなかったようだった。
あと数ヶ所滝らしい滝を越すと一際スケールの大きい滝。
結構簡単に上に登ると谷に斜めに築かれた
堤防のような岩から滝が落ちていて勇壮な眺め。
「岩堤の滝」とあるのはこれのことだろう。
折角持ち上げた軽量三脚があるので
ENJOY.さんにカメラの上をビニール袋で覆ってもらい
数枚写したが暗く写っているか？。
■青年に感謝
その後少しで上谷尻谷と北谷尻谷出会いのコリカキ場に到着。
昼食とする。ENJOYさんの純正ビールは
残念ながら今日の天候では解凍がまだのようで当方の発泡酒を分けて飲んだ。
谷を最後まで詰めると北谷尻谷はともかく上谷尻谷はかなりの長丁場となるが
本日のメインはこれにて終了。
ここからお金明神経由で神崎川に戻ることにする。
お金峠への道の途中で「広沢付近へのそま道有り」のプレートがあり
時間的には早そうだったがENJOY.さんが
お金明神にまだ参拝していないのでこちらを経由して神崎川本流に戻る。
広沢出会いで３人の登山者と出会うが何れもテント泊のようで昼食の御様子。
一人の方がタバコを吸われたのでたまらず駆け寄り一本の無心。
実は遡行を初めて間もなく
タバコが一瞬水に浸かりそのままにしておいたのが
血を吸ったヒルの如くブヨブヨになって全滅。
禁断症状が限界に達していたところだった。
タバコを下さった青年さん。本当にありがとう。
帰路も巻き道を使用したが天狗滝のみ立ち寄ることにする。
雨で岩が滑り登山靴でないので安全のためENJOY.さん持参のスリング
を繋ぎ滝下におり神崎川の核心部を楽しんでから
再度山道をたどり出発地に帰り
予想外の雨や谷歩きで濡れた衣服を換えて
さっぱりしてから満ち足りた気分で帰った。
